人生を歩んでいくと、どこかで「こっちの道と違うな?」という、なんとも言えないズレ感になったことってないでしょうか?あるいは、人生でかなえたい夢や目標があったとして、それらを実現するために、どうしたら思い通りの生き方を歩むことができるのだろう。「こっちの道でよかった!」と言える人生になるにはどうしたらいいのだろう?そんなことを一度や二度、考えたことってありますよね。そして、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こうした自分らしく生きる道しるべを発見する時にこそ、お金の判断基準が大切になってきます。働き方・就職・転職・教育・住宅購入などなど。言い換えれば「お金の選択力」によって、人生の道が決まっていくことが多いと言っても過言ではありません。
ではここで少し将来の姿をイメージして、5年後、10年後、20年後にどうなっているかを考えてみましょう。その時、自分がどんな人生を歩んでいるのか、あるいはどんな働き方やライフスタイルを送っているのか・・・いかがでしょうか?
このように将来をイメージして、その道しるべとなる人生を描くことを「ライフデザイン」と言います。人生マップを描く作業といえます。なんとなく日々を過ごすのではなく、チャレンジしたいことなど明確な目標をもって、計画的に準備を進めることで、より具体的になり、叶えたいことが可能になっていくことも、様々な研究でわかってきています。やがて点と点がつながり線になっていくのも人生だったりするからですね。
会社では事業計画というものをつくって、将来に向けての経営の未来を描きますが、人生では誰もがライフデザイナーとなり、人生のプロデューサーでもあります。ちょっと変わった表現のように思えるかもしれませんが、こうした視点をもつことで将来イメージがしやすくなり、現実として叶えやすくなるのも事実です。
人生の道を決めていく上で、特にお金が大きく関わってくるものといえば、仕事の選択(就職・転職・起業)、結婚、子育て、マイホーム購入など。これらのことを「ライフイベント」と言います。そして、じぶんや家族の「ライフイベント表」を書き出し、その時の収入や支出の変化を数値化していくと、これが「キャッシュフロー表」と呼ばれるものになります。「いつ、いくら必要なのか?」といったお金の動きが見えるようになります。
就職や転職によって収入が増えたり減ったり、結婚して家族が増えたり、あるいはもっと大胆にハワイなどの海外に移住したり、マイホームの購入して支出が増えたりなど。人生の道が変わる時の変化が数字として見えるようになることで、将来がとても見えやすくなります。このようにライフデザインに寄り添って、お金の具体的なプランを立てることを「ライフプラン(生涯生活設計)」と言います。
将来の目標や価値観、家庭環境などは一人ひとりが異なり、100人いれば100通りのライフプランがあります。じぶん自身においても、どの選択肢を選ぶかによって、複数のプランが考えられますから、人生はいくらでも練ることができます。大いに選択肢を考えていきましょう。それによって、今後どのような努力をしたらよいかも見えてくることでしょう。